トンネルの内側を覆う「覆工コンクリート」。その材料性能を確認するためには、試験の目的に合った供試体を準備することが欠かせません。
今回、株式会社テクセルでは、ゼネコン様からのご依頼により、トンネル覆工コンクリートの曲げ靭性試験に使用する供試体を作製しました。作製した供試体は、株式会社オーテックでの試験に使用するものです。

現場で作製した曲げ靭性試験用の供試体
曲げ靭性試験で確認するコンクリートの粘り強さ
コンクリートの性能というと、圧縮強度を思い浮かべる方も多いかもしれません。一方、曲げ靭性試験では、曲げる力を受けた際の変形と荷重の関係から、材料の粘り強さを評価します。
特に繊維補強コンクリートでは、ひび割れが生じた後も、どの程度荷重を支えながら変形できるかが評価のポイントになります。「どれだけ大きな力に耐えられるか」に加えて、「ひび割れ後にどのような挙動を示すか」を確認するための試験です。
試験の土台となる供試体作製
供試体とは、コンクリートの性能を調べるために作製する試験用の試料です。
試験機や測定方法が適切であっても、供試体の状態にばらつきがあれば、結果の評価に影響する可能性があります。そのため、供試体作製は、コンクリートの品質確認を支える大切な工程です。
一般に、作製時には次のような点を確認します。
- 試験方法に適した型枠・寸法であること
- コンクリートの詰め方や締固めが適切であること
- 表面の仕上げや作製後の保護が適切であること
- 試料の識別と、養生・搬送条件が管理されていること
具体的な作製方法や養生条件は、適用する試験方法や工事の仕様に合わせて確認する必要があります。現場での準備段階から試験条件を共有することが、円滑な品質確認につながります。
テクセルでの供試体作製からオーテックでの試験へ
今回の業務では、テクセルが現場での供試体作製を担当し、曲げ靭性試験はオーテックで実施する計画です。
供試体を作る側と試験を行う側で、目的や必要条件を共有することは重要です。供試体の形状、試験材齢、養生条件などを事前に確認することで、作製から試験までの流れを整えやすくなります。
現場で準備した供試体を、材料性能を確認する試験へつなぐ。テクセルは、その入口となる工程を担っています。
コンクリートの品質確認は試験前の準備から
コンクリートの品質確認では、試験結果に目が向きがちですが、その結果を適切に評価するためには、供試体作製を含む事前の準備が欠かせません。
テクセルでは、今回のような供試体作製を通じて、建設現場の品質管理を支えています。
トンネル覆工コンクリートの供試体作製や、コンクリート試験に向けた現場対応をご検討の際は、株式会社テクセルへご相談ください。試験の目的や現場条件を伺い、オーテックでの試験につなぐための対応をご案内します。
株式会社テクセル
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